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FINK TEAM / BORG episode2

episode2の変更点は下記3点です。これらの変更により、音抜けが格段に良くなりました。

１．ベース部
オリジナル BORG は直立していましたが、episode2 はわずかに後ろ側に傾けています。これによりイメージングとサウンドステージを大きく向上させています。

２．ネットワーク回路
クロスオーバーはパッシブスピーカーの心臓部であり、新世代の BORG にとって最大の変更点です。以前使用していたムンドルフ製のポリプロピレン・フィルムコンデンサ(150μF)から、12 個の並列シングル MKT コンデンサに変更されました。PP ベースの一体型コンデンサーより低損失化に成功しました。ツィーター部は新たにトランスを使用して、HF ユニットの感度をウーハーレベルに調整することにしました。ツィーターレベルは 6dB 下げる必要がありますが、以
前はこれを最高品質の抵抗で行っていました。それでも抵抗は音をほんの少し変えてしまうため、トランス採用による音の改善は本当に大きなものとなりました。トランスはドイツ製の HQ フェライトコアで、最高の機械的ダンピングを得るためにワックス・ポッティングタイプとなっています。 トランスはレベルだけでなくインピーダンスも変化させるので、ツィーター用のメインコンデンサの値も低くすることができました。このコンデンサもあらゆる製品を試聴した結果、デンマークの専門メーカーである DUELUND の新タイプ(PP とシルバーのハイブリッド)にたどり着きました。AMT のフィルターはオリジナル BORG の設計に比べてさらにシンプルにすることを可能としました。クロスオーバーはキャビネット底部の空洞に設置されています。

３．TERMINAL PANEL / CONTROLS 
使い勝手と音質を追求したスピーカーターミナルは、一般的な真鍮製ではなく低抵抗で接続性の高い無垢の銅をニッケルメッキした重量級。オリジナル BORG では 4 つの調整機能を搭載していましたが、５年間のフィードバックからepisode2 では２つのコントロールのみになりました。メカニカルスイッチはよりシンプルなブリッジタイプに変更されています。最も使用される頻度の高かったダンピングコントロールはそのまま残っています。ツィーターとプレゼンスコントロールはコンシューマー用途では使いにくいと判断し、両者を組み合わせた新しい HF コントロールに変更されました。直列抵抗の変更やコンデンサの追加はここでは行いません。FinkTeamのBorgは、10.25インチのハイパワーミッド/ベースドライバーとAir Motion Transformer（AMT）ツイーターを備えた双方向フロアスタンディングデザインです。ボーグは、10.25インチのミッド/ベースを、非常に細かいものではありますが、HFユニットで編むことは決して容易ではないため、重要な設計演習です。 2つのドライバーを組み合わせてフラットな周波数応答を実現し、さらに重要なことに、電力応答のミッド/ HFロールオフを遅くすることは、エンジニアリングの重要な偉業です。

・キャビネット
一般的なスピーカーキャビネットには、非常に聞き取りやすく、スピーカーの「信号対雑音比」を低下させる顕著な構造共振があります。 FinkTeamでは、ラウドスピーカーのパフォーマンスのこの側面を非常に真剣に受け止めています。静かなキャビネットを使用すると、偽のキャビネット出力に圧倒される録音で低レベルの詳細を再現できることがわかっているからです。リスナーの疲労は、色合いと時間の汚れを減らすことによって回避されます。ステレオ画像のフォーカスが改善されます。設計の重点はパネルの減衰にあります。すべてのパネル曲げ共振を通過帯域より上に強制することは不可能であるため、代わりに、振幅を可聴域より低くするために減衰されます。この減衰は、複数の厚さのMDFパネルと内部摩擦が振動を熱に変換する減衰層を組み合わせた多層構造を使用して実現されます。FinkTeamが開発したアルゴリズムは、最良の結果を達成するために理想的な材料の厚さを指定するのに役立ちますが、最終的な決定は主観的な評価によって行われます。

・ミッドバスユニット
 当然のことながら、ボーグのミッドベースドライバーは、その目的のために正確にカスタム設計および製造されています。 10.25インチのミッド/ベースユニットは比較的珍しいです。それらをHFユニットにうまく交差させることは簡単ではありません。ダイキャストアルミニウムシャーシは、ボイスコイルフォーマーと同様に、低対気速度のために完全に通気されています。どちらも歪みと圧縮を低減します。これらすべてが、高出力のハンドリングと非常に低い熱圧縮を備えたダイナミックな低色のドライブユニットをもたらします。

・ツイーターユニット
ツイーターは、発明者のオスカー・ハイルによって確立された原理に従って動作するエアモーショントランスフォーマー（AMT）です。MundorfがFinkTeamと共同で開発し、FinkTeamのためにMundorfが特別に製造した、AMTは、50umのアルミニウムストリップを備えた厚さ25umの強力なプリーツカプトンダイアフラムを備えています。この材料は非常に優れた内部減衰を備えているため、特に歪みが少なくなります。それを製造するために特別なエッチングプロセスが開発され、多数のテストを通じてダイアフラム構成が最適化されました。ツイーターは、発明者のオスカー・ハイルによって確立された原理に従って動作するエアモーショントランスフォーマー（AMT）です。MundorfがFinkTeamと共同で開発し、FinkTeamのためにMundorfが特別に製造した、AMTは、50umのアルミニウムストリップを備えた厚さ25umの強力なプリーツカプトンダイアフラムを備えています。この材料は非常に優れた内部減衰を備えているため、特に歪みが少なくなります。 それを製造するために特別なエッチングプロセスが開発され、多数のテストを通じてダイアフラム構成が最適化されました。

仕様
周波数特性    341Hz – 30kHz, − （6dB）  / 32Hz – 35kHz –（ -10dB）
能率    87 dB @ 2.83 V / 1 m
クロスオーバー    2200 Hz
最低インピーダンス   6.5Ω（20kHz)

サイズ    1050 x 300 x 400mm 
重量    52 kg / 台