商品詳細画像

商品詳細

山本音響工芸 A-08S

主な特徴
●本機の前身であるA-08は、米国のインターネットオーディオマガジン6moons(シックス・ムーンズ）においてSOTA賞を獲得するなど発売以来高く評価され、ベストセラーアンプとなりました。しかしアルティックやローサーなどの高能率なスピーカーと組み合わせるユーザーから、残留ノイズをもっと低くして欲しいという要望が上がり、A-08Sでは小信号時のサウンドのクオリティーに優れる真空管"45"を採用し、高能率なスピーカー使用時のノイズレベルを下げることに成功。

A-08Sは出力こそ小さいですが、高能率型スピーカーとの組み合わせでは最高級の300Bアンプに勝るとも劣らぬ音質クオリティーを得られるように設計されてます。

●A-08では整流管に5U4Gを採用しましたが、A-08Sではそれを"45"と相性の良い"80"に変更。"80"は5U4Gよりも更に古い真空管で容量や耐圧は5U4Gに比べてかなり小さいながら、大変に明瞭でクリヤーなサウンドを得られる優れた整流管です。

●717A,45真空管のヒーター回路の整流器には米国インターナショナル・レクチファイヤー社の大容量なショットキーダイオードを採用しました。このダイオードは世界中の多くのダイオードの中から試聴によって決定した物で非常に低いインピーダンス特性を持っており、整流損失は約0.3Vと極限まで低く抑えられています。その挿入損失の少なさが音になって現れ、A-08Sでは出力の小ささを感じさせない迫力が特徴となっています。

●本機は電源トランス、出力トランス、チョークコイル全てにレギュレーションに優れたハイビータイプのカットコアトランスを採用。カットコアトランスはその性能や音質が良いことで定評があるものの、価格が高価なため従来は高級機種にしか採用されませんでした。本機では従来ケースに封入していた部分を省略し、トランス部をすべて覆うカバーを採用することによってクオリティーを下げることなくコストの低減を果たしました。

●A-08Sに使用している抵抗類はほとんどの部分に米国DALE社製を採用しています。大型の抵抗器には無誘導タイプのメタルクラッド型を、中容量タイプには巻線抵抗を、小容量のタイプには金属被膜抵抗を使い分けています。いずれも同じDALE社製でその音質は国産の同クラスの物と比較できないほど優れています。またその信頼性も米国のMIL規格に準じて製造されているため格段に高くなっています。

コンデンサーには主としてポリプロピレンコンデンサーを採用。このポリプロピレンコンデンサーは通常のケミカルコンデンサーに比べパレス性の信号に対する応答性に加え、コンデンサー自身の歪み率も大変に優れています。さらに電源回路を含めた多くの部分のコンデンサーにもポリプロピレンタイプを採用する事によって音質向上を計っています。

●A-08Sは出力管の電流を直読できる電流計を配し、メーターの右側のスイッチで左右の真空管を切り替え、それらの電流値を読み取ることで真空管の交換時期がおおよそ見当を付けることが可能となりました。

●本機のソケットには信頼性の高さで定評のあるのテフロン製ソケット、入力端子には外部導体にクローム銅の削りだし端子、内部ピンには隣青銅削り出しの丸ピン端子、絶縁材としてテフロンを使った最高級ピンジャックをそれぞれ採用しています。出力端子には純銅削り出し金メッキでテフロン絶縁の大型端子を採用し、極太のスピーカーケーブルも接続可能としています。

●本機の脚部には響きのきれいなことで定評のあるアフリカ黒檀材を削りだして採用。このアフリカ黒檀材は実際にオーボエやクラリネットに使用されている素材で響きが美しく、同社のセッティングベースの材料としても採用されています。脚部は強度と響きの良さを得るため直接コムプライト製のシャーシーに固定され全体の重量を的確に支えています。

●本機の電源ケーブルは3pのインレット端子付の高品質ケーブル、プラグ部には松下電工のホスピタルグレードプラグに独自の金メッキピンを採用しています。

【仕様】
形式：45シングルステレオパワーアンプ
使用真空管：45（米国製ビンテージ品）、717A、80
最大出力：2W+2W
周波数特性：18−30kHz（1W出力時）
入力インピーダンス：200kΩ
外形寸法：400(W)294(D)204(H)/重量：14.3kg

元箱有り